2022年度の活動方針は、昨年と同様の「Today’s Best」のスローガンのもと、今以上に組合員が『ヤナセで働くことが幸せ』と感じられる状態を目指して活動いたします。2020年末に実施した組合員意識調査の調査結果から、組合員の「働きがい」が会社や職場への満足度に大きな影響を与えるということが明らかになりました。そこで、次頁でご案内する具体的な「活動の軸」は組合員意識調査の結果を基に、「働きがい」に焦点を当てて策定しました。
さて、毎年、定期中央大会議案書の“P2”には、その時々の世の中や会社の状況が反映された組合員が抱える課題に基づく活動方針に込められた想いが綴られています。本議案書の作成にあたり、改めて過去の議案書の“P2”を読み返していたところ、10年前の議案書が目に留まりました。そこには、次のような言葉がありました。『誰しもが先行きを明確に語れない今に打ち勝たなければなりません。そして、何が起きても動じない将来をつくりあげなければなりません。』いかがでしょうか?今、約2年間コロナ禍に翻弄されてきた私たちが抱く想いと完全に一致するのではないでしょうか。10年前といえば、リーマンショック及び東日本大震災の被害から立ち直ろうとしている時期です。次に20年前の議案書が気になりページをめくりました。そこには『会社再建諸施策へのサポート』という文字がありました。ご存知の通り、当時のヤナセの経営状態は今からは想像もつかないほど苦しい状態でした。となると今から30年前が気になります。手元に議案書はありませんでしたが、30年前といえば日本経済はバブル崩壊で壊滅的なダメージをうけていました。また、ヤナセにおいては、フォルクスワーゲンとアウディの輸入販売を中止した時期です。
今、世間では先行きが不透明で将来の予測が困難な状態を指して“VUCA時代”と言われていますが、果たして先行きが予想できた時代などあったのでしょうか?歴史を振り返りながら考えると、先行きがわからず不安なのが普通の状態なのではないでしょうか?今、私たちがヤナセで働けるのは、先輩方がその時々の先行き不安と戦いながら、今の自分たちにできることを精一杯やり、会社を支え続けてきた結果です。であるならば、私たち組合員がやることは一つ、『未来を恐れず今日に集中すること』です。今日、自分にできることに集中して職場の仲間と協力し合って、お客さまに喜んでいただける仕事をすることが私たちの働きがいの向上に繋がると確信します。そこで、2022年度は組合員同士の対話を通じた組合活動を強化します。誰しもヤナセで働く者として大切にしている信念や将来のありたい姿、また、絶対に変えてはいけないと思っている大切な想いなどを心の奥底に持っていると思います。そういった組合員一人ひとりの価値観を職場内外の仲間との対話によって共有し合える時間を通じて、組合員が主体的に自分たちのありたい姿を体現しようと行動する活力溢れる風土をつくりたいと思っています。
誰にだって楽しい時もあれば、辛い時もあり、毎日本当に色んなことが起こります。でも、そんな日常を受け入れて、自分たちがありたい姿に向かって「今日」に集中し、仲間と協力し合える環境を組合員全員でつくりたいです。きっとその先に今以上に組合員が『ヤナセで働くことが幸せ』と感じられる状態があると信じて。1年間よろしくお願い申し上げます。